∈∋∈∋∈∋ 情報公開の経緯 ∈∋∈∋∈∋
『住まい』とは、家族団らんの場所や安らぎと快適な空間を提供する大切なものです。
しかし最近の『住まい』は団らんを包み込んでいるのでしょうか?
安らぎを提供しているのでしょうか?
近代的な設備に囲まれて快適にはなったと思います。
『豪華』で『コンパクト』になり『楽』ができて『手入れの必要が無く』『おしゃれ』で本当に快適な暮らしが約束されているように思えます。
しかし、これらの快適さは相対するものを犠牲にしている事も見過ごしてはなりません。
豪華さを演出できると言えば『ユニット式バス』です。
『ユニット式バス』は従来の『造作式バス』と違って浴室そのものをパネルでパッケージにし、水が外に漏れないよう目地を『コーキング』して施工します。
パネルは天然素材柄(大理石や木目など)を似せてつくったいろいろな模様になっているので、好みのタイプを選ぶことができ、簡単に豪華さを演出できます。
元々この『ユニット式バス』は改築用に考案されたものであり、スマートで短時間の施工がリフォーム客を大変喜ばせていました。
ところがユニットバスのパネルを構成する材料にシックハウス症候群の原因と考えられている数々の化学合成物質が多少なりとも含まれているのです。
お風呂で今日の疲れをゆっくり取って…な~んて思ったら大間違いです。ユニットバスの浴室内は有害物質が身体を少しずつ少しずつ蝕んでいくのです。
また目地に施工してあるコーキングも決して身体に良い物ではなく、耐久性もそれほど高くはありません。
したがって、浴室は『造作式バス』にするべきなのです。
コンパクトと言えば『屋根材』です。
何百年も昔から使われている瓦葺きに加え、『スレート葺き』と言われる石綿を原料にした軽くて薄い素材を用いたものが多用されるようになりました。
現在では規制のためノンアスベストで、廃棄しても有害では無いそうです。
このスレート屋根ですが、重量は瓦の約三分の一と言われ、家の頭の部分が軽くなるので地震に対して家の負担が軽くなり、落ちてくる心配も少ないと言われています。
しかし耐久性は瓦に比べると著しく劣ります。10年ほどするとスレートの塗装部分がはがれて、見るも無惨な姿に変貌します。見た目だけでなくこの頃になると防水能力もかなり低下します。
こうなると訪問販売リフォーム会社セールスマンの格好の餌食になるわけです。
そんな無惨な姿をいつまでもさらしているわけにはいかないので、屋根の塗装をするわけですが、日本人は自分の家を自分で修繕しません。従ってどこかのリフォーム会社にお願いしてきれいに塗装をしてもらうことになります。
見た目はきれいになりましたが、スレート材そのものの防水性能は復元していませんから、塗装できなかった『屋根材の重なっている部分』に水が浸入して雨漏りの原因となることが多いのです。
一方『瓦』にも種類がありますが、セメント製で瓦の形をしたもの以外のしっかり焼いてある瓦は塗装する必要もなく半永久の防水耐久性をもっています。『瓦』自体は割れない限り永久です。
したがって、屋根材は『瓦』にすべきなのです。
楽ができると言えば『食器洗浄乾燥機』です。
確かにこの機器は楽ができます。間違いなく楽です。だって本来食器を洗うのは人の手ですし、乾かすのだってフキンで拭くのは人の手ですから。その手間をぜ~んぶ機械がやってくれるのです。
でも導入コストや水道、電気場合によってはガスなどのコストは結構かかります。また、本当にきれいになっているかというと、これまた疑問が残ります。
そしてキッチンにビルトインされているタイプの物は、容量が小さくて勝手が悪いです。『5人用』なんてメーカーは言ってますけど、5人で一枚の大皿でも突っついておかずを食べない限り、とてもじゃないけど入り切りません。
業務用の食器洗浄機などはパワーがあって確かにきれいになりますが、かかる光熱費は家庭用の比ではありません。逆に言うと、きれいにするためにはそれなりのコストを覚悟しなければならない、と言うことです。
つまりキッチンにビルトインされている食器洗浄乾燥機は中途半端なのです。思ったよりコストは余計かかる割にはあまりきれいにならない、と言うところです。
洗った食器を入れておくには便利かもしれませんが、その分キャビネットの収納スペースを犠牲にしなければなりません。
したがって、キッチンビルトインタイプの『食器洗浄乾燥機』はやめた方がよいのです。
最近は自然素材ブームと言われ、部屋の壁に『漆喰』『珪藻土』などの左官屋さんがコテやローラーで塗っていく塗り壁が増えてきたようですが、依然としてこの『ビニールクロス』は根強い人気です。
なんと言っても『ビニールクロス』の人気は価格の安さと施工性の良さ、そして手入れの必要がないと言うことにつきるのです。
ビニールですから水をはじきます。つまり汚れても水をつけたゾウキンを絞って拭けばいいのです。油性マジックや顔料系インクでなければ、中性洗剤や弱酸性・弱アルカリ性洗剤を薄めて拭けば意外と簡単に落ちます。
塗り壁ではそんなわけにはいきません。汚れた部分を削り落として左官屋さんに上塗るしてもらう必要があります。またヒビなども入りやすいので、結構こまめに手入れが必要になります。
しかし、一見簡単で安く万能なビニールクロスは、私たちの生活を良く困らせてくれます。
その一つが成分。
ビニールクロスに使われている塩化ビニルは元々カチカチの物です。これをビニールクロスのように柔らかくするためには『可塑剤(かそざい)』を使います。その中に含まれる『フタル酸エステル 』という薬品が、乳幼児期の過度な接触により、成人期の生殖機能を低下させる恐れがあると言われています。各種メーカーや工業会は安全無害であると言っていますが、『安全です』と言う物ほど安全でなかったりする今日この頃です。
仮にフタル酸エステルが無害だとしても、ビニールクロスは湿気を通しませんから室内にたまった湿度を調整できません。それが結露となって現れます。窓ガラスにつく結露は目立つのでゾウキンで拭き取ったりしますが、壁の上部の隅などについた結露は見た目にも分かりづらく、放置すればカビの原因となり身体に有害な影響を与えます。
それだけでなく建材や家具などから出る身体に有害な化学合成物質も、当然部屋にこもり続けます。窓を開けていればいいのですが、四六時中開けっ放しというわけにはいきません。
塗り壁ならそこそこの透湿・調湿効果を持っている素材が多いので、施工方法の違いなどそれぞれ効果に差はありますがビニールクロスに比べれば良いといえます。
したがって、壁は『ビニールクロス』にしない方がよいのです。
おしゃれと言えば『ドア』です。
ここで言うドアとは玄関のドアではなく、室内のドアのことです。
アメリカの住宅のドアは無垢の木製が多く、それは重くてバタンと閉まって、たまに反って閉まらなくなったり、木の節目が取れちゃったりします。
日本の住宅のドアはそんなことはありません。だってきれいな木の柄がついたイミテーションなんですから。それはきれいでおしゃれです。試しにドアを真ん中からノコギリで切ってみてください。ドアの中は空洞か、あるいはクズがボロボロと出てきます。外見はきれいな印刷物、中身は木や紙のクズを接着剤で固めた物。
大手印刷会社さん、ご苦労様です。日本のニセモノづくりは世界一です。頭が下がります。
このきれいな柄のプリント樹脂にも、前述のビニールクロスで使われている可塑剤『フタル酸エステル』が使われているものが多いのです。
多くの女性は高価な本物のダイヤモンドに目を奪われます。しかしなぜ住宅となるとニセモノでもきれいでおしゃれな方が良いと思うのでしょうか?
中身は接着剤とクズとフタル酸エステルなのに。
それでも最近は無垢の木製ドアが増えてきました。ドアメーカーでは、高額でありながら売れ行きはまずまずだとのことです。それもそのはず、本物志向という言葉がだんだん日本に定着し始めてきたからです。それでもニセモノが幅をきかせているのは『おしゃれ』なドアが多いからなのでしょうか?
したがって、『ドア』はニセモノにしない方がよいのです。
最近の住宅では、床材に『フローリング』と称する木製の床が多用されています。これ、木製であることに違いはないのですが、ベニヤ板に木目のある薄い板を張り付けたものなのです。そして見た目がきれいに見えるように表面にウレタン樹脂塗装がされています。湿度や温度変化の激しい日本の気候を考慮して、床材が反ったり、伸び縮みして隙間が出来たりすることを、ベニヤつまり合板が防止する役目を果たしているわけです。
ただ、合板というのは文字通り板を重ね合わせて張ったもの。張る際に使用する接着剤には有害な物質が含まれています。また表面に塗装されたウレタン樹脂は『イソシアネート化合物とポリオール化合物の反応で硬化しウレタン結合を持つ樹脂』とのことで、簡単に言えば化学合成樹脂であると言うことです。最近はこのイソシアネートという成分が有害であるとのことで、この成分を排除したものがほとんどであるとのことらしいそうです。
しかし 床は子どもが寝そべったり、乳幼児がなめたりすることもあるので、本来ならこのような合成樹脂で表面を塗装したり、接着剤で張り合わせたものはお勧めできません。
やはり床に関しても、ニセモノではなく本物の『無垢の木』を使うべきなのです。
わたしのお気に入りは厚さ3センチの杉か唐松の無垢床材です。本当はヒノキが良いのですが少々お高いのでコストパフォーマンスが良くありません。予算に余裕がある方は是非ヒノキの無垢床材をお勧めします。そしてその表面に天然の蜜蝋ワックスを塗ります。シックに柿渋を塗っても良いですね。これなら子供が床をなめても全然大丈夫ですし、有害なホルムアルデヒドの発散もありません。
木は適度な湿度に保つような調湿機能を持っていますので、居室だけでなく洗面所や脱衣所など湿度が高くなるところに特にお勧めです。
裸足で歩くのが楽しくなりますよ。
したがって、『床材』『塗料』は天然素材にした方がよいのです。
しかしほとんどの住宅メーカーは、『ユニットバス』『スレート葺き屋根』『オプションの食器洗浄乾燥機』『ビニールクロスの壁』『ニセモノのドア』『合板フローリング』を勧めます。
その理由は『安い』『きれい』『クレームにならない』『施工が楽』といった、住宅メーカー側に立った商売をお客様に押しつけるているからです。
日本の住宅は、時代のライフスタイルによってその姿を大きく変貌させてきましたが、住宅メーカーが『豪華』で『コンパクト』になり『楽』ができて『手入れの必要が無く』『おしゃれ』なライフスタイルに変えてきたこと言うまでもありません。
住宅は住む人に合わせて建てるものなのです。住む人が住宅に合わせるなんて事はあってはならないのです。
そんなことだから核家族化は進み、ドメスティックバイオレンスが起き、キレやすい子供が増え、犯罪が低年齢化し、少子化になり、人口は減り続け、そしてこの国の価値は下がっていくのです。
住宅メーカーはこうならないようなライフプランを提案する責任があるのにもかかわらず、売るときは良いことを並べて一秒でも早く契約に漕ぎ着ければ良い、としか考えておらず、建てた後は売りっぱなし。
こんな事では『生涯で一番高い買い物』をさせる業者にしておけません。
住む人にとっては『夢の住宅』であっても、住宅メーカーにとっては『単なる商品』でしかないのです。また最近ではサブプライムローン問題など住宅ローンを取り巻く環境が大きく変貌しています。米国での出来事ではありますが他人事ではないでしょう。そして、その住宅ローンをファンド化しそれに金融機関などが投資している始末。
問題が起きてしかるべきだと思います。
こんな事では絶対にいけないのです。
住宅の変貌にあわせて日本の人々も変貌しています。 日本は住宅メーカー次第で大きく変わるはずです。これから家を新築する方、建て替える方、どうしようか考えている方、まだ先だけどいずれは建てようと思っている方、 どんな方でも構いません。
住む人の気持ちになって一緒に家づくりをしてくれる良い住宅メーカー以外では絶対に家を建ててはいけません。
自分たちの目先の利益だけで住む人のことなど微塵も考えていない住宅メーカーは存在してはいけないのです。存在させないためには、間違ってもそういうところで契約をしないようにお願いします。
この情報をご覧いただき、どのようなところが存在すべきでない住宅メーカーかどうかを判断していただければ幸いです。
以上のような考えをもちまして、情報公開するに至りました。