∈∋∈∋∈∋ エコに無頓着 ∈∋∈∋∈∋
『歴史は繰り返す』とは良く言ったもので、昨今では何百年も前の古民家の建物や暮らしが見直されているようです。
屋根は茅葺き、壁は土壁、玄関は土間、そして柱や梁は囲炉裏の煙で燻されてまっくろけ。
しかしこのまっくろけの木材が、何百年もの歳月を経ても変わることなく強度を保ち、燻されたことによって防虫効果が永年続くわけです。
茅葺きの屋根は職人さんが少なくなりその姿が徐々に減ってきているようですが、その勇ましい姿は、家の威厳を保っているように見えます。
壁は、細い竹を紐で縛って編み、その外側と内側とで土を塗り付けています。
このような家が再注目されてきた背景に、最近の住宅新建材の存在があります。
一時、高気密高断熱住宅というのが当たり前のように言われたことがありました。
これは高い断熱性能に加え、隙間類を一切埋めて気密性を保つことにより、住宅内部の温度変化と騒音を押さえようと考えたものです。
しかし、近年この高気密高断熱化が『シックハウス症候群』などをはじめとする化学物質に起因する病を発症する引き金になっている可能性があると言われ、そのモトをたどってみると、そこには住宅に使用している木材・建材と言ったあらゆる材料がその発症の原因になっている、と言われているのです。
この法改正により、実質的な高気密住宅の終焉と言うことになったわけです。
住宅を構成する物のどのような物にシックハウス症候群の原因とされる物質が含まれているかというと、シロアリ防止剤、合板、土台、集成材、塗料、フローリング、ドア、枠、廻縁、巾木、クロス、クロスのり、階段…。
つまり住宅を構成するほとんどの材料に含まれているのです。
したがって基準法が定めている『含有量が一定以下の建材』と言っても、これだけの点数のある材料にそれらが含まれていると言うことであれば、すべての材料から出るシックハウス症候群の原因とされる物質の総量はかなりのものなわけです。
古民家が注目されているのはそういった理由も多くあるのです。
当然ですが古民家を構成している材料に、今言われている化学物質を含むものは一つもないでしょう。
それはすべてが自然の材料を使用しているからなのです。
というより、その時代に「建材類に化学物質を使用する」という概念は無く、自然の物を使うことしかできないような環境だった訳です。
土台や柱はヒバやヒノキを使えば良いのです。それ自体が防虫効果を持つ素材です。防蟻剤など必要ありません。
壁や床、屋根の下地などに合板を使っていますが、その理由は『強いから』だと言います。でも本当は貼る手間が楽だからだ、と言う人もいます。合板は無垢の板よりサイズを大きくすることができるので、貼り手間がかからないというわけです。でも無垢の板なら本来化学物質は存在しません。
ごく少量でも毎日それら有害な化学物質のなかで呼吸していれば、いつか必ず良くない変化が体内に起きるでしょう。
そうなってからでは遅いと思いませんか?
そんなわけで、有害な化学物質を含まない自然素材を使った建物の提案をしない住宅メーカーはパスしてください。それらを採用するかどうかはお客さんの自由ですが、提案をしないというのはどうかと思います。
水廻りなどの設備品にばかり見とれずに、もっとも大切な住宅を構成する材料の部分に注目してください。家は家族を守るものなのに、有害な化学物質が家族に病をもたらしてしまうかも知れませんよ。