地域ビルダー建築現場

愚痴の多い職人がいる現場は見ても聞いても気持ちいいはずがない

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わたしが現役の頃の話ですが、自分のお客様の工事進捗状況が気になったので、休日ではあったのですが現場に足を運んだのです。
当時わたしは木曜日が休日だったので、平日ですので当然建築現場は動いています。
休日ということで私服で現場に行ったのですが、どうやら職人さん達はわたしを施主さんと勘違いしたかもしれません。

職人さんに缶コーヒーを持参しての会話

わたし
「こんにちは。寒い中ご苦労さまです。」

職人さん
「こんにちは、これはどうもありがとう」

わたし
「中を見させてもらって良いですか?」

職人さん
「どうぞ。気をつけて。」

わたし
「あれ?この壁にニッチ棚が取り付くことになっていたはずだけど?」

職人さん
「イヤ~、それは聞いてないね~」

わたし
「ええ?おかしいな…。現場監督には伝えているんだけれど。ちょっと仕様書見せてもらえる?」

職人さん
「仕様書には何も書いてないよ。ま~、ここの現場監督はダメだよ。何にも知らないんだから。家の建て方も知らないで現場監督なんかよくさせるよなぁ。お宅さんが伝えたことも良く理解していないんじゃないかな?」

わたし
「ええ、それはまずいな。現場監督に電話して確認してもらえないかな?」

職人さん
「え?今から付けるとなるといったん壁を壊さなくちゃならないな~。それはちょっと勘弁してよ…。それでなくても安い単価で仕事押しつけられて、挙げ句の果てに工期短くされているんだから。このままじゃまともな仕事できないよ。」

わたし
「棚だけじゃないよ。このコンセントの位置も違っている。あれほど打ち合わせたのに、なんで仕様書にも書かれていないんだろう?」

職人さん
「コンセントは我々の仕事じゃないからわからないな」

わたし
「どっちにしても監督に連絡して至急直すように言ってくださいよ」

職人さん
「コンセントの位置も違うってことは、この壁もはがさなくちゃいけないってことか?いやぁ~まいったな~。」

わたし
「職人さんが悪い訳ではないのだけれど、打合せ通りに仕上げてもらわないと困ります。とにかく今すぐに現場監督に確認して早々に修復をお願いします。この状況では問題が起きます。」

職人さん
「はぁ~まいったな…ブツブツ…」

この職人さんはこのあとすぐに現場監督に電話をして、なにやら大声で怒鳴っていました。

この職人さんは、よほどこのメーカーの仕事がイヤだったのでしょうが、問題はこういった職人さんが現場で会社や監督の悪口を言うことです。

もし施主であるあなたが現場に行って、このような会話をされていたとしたらどうでしょうか?
毎日が不安で不安で仕方ありません。

  • 本当にちゃんとした家が建つのだろうか?
  • 工期を短くして本当に良い家が建つのだろうか?
  • 単価を安くされたせいで、材料の間引きや施工の手抜きはないのだろうか?
  • 現場監督が何も知らない未熟者で大丈夫なのだろうか?
  • 云々…。

そんなたくさんの不安が脳裏をよぎることでしょう。

職人さんと話そう!

こんなことにならないよう、購入するメーカーをある程度絞ったら、そのメーカーが建築している現場に行って、職人さんと話をすることです。

  • 現場監督の知識は十分か?
  • 設計した建築士は現場に良く顔を出すか?
  • 工期はむやみに短くされていないか?
  • 単価はきつくないか?
  • 掛け持ちしている現場はないか?

などなど、聞ける範囲でいろいろ聞くべきでしょう。

現場で工事をしている人たちから見れば施主は素人さんですから、なかなかつっこんだ話が出来ないと思いますし、場合によっては話すら出来ないかも知れません。
しかし、ウン千万円もする家をこれから建てるのですから、その大きな代償から見れば、工事現場での職人さんとの会話を躊躇ってはいけません。
その躊躇いが、あとになって大きなツケとして廻ってきます。
どんな場合でも、しっかりとした職人さんがその住宅メーカーにいるかどうかの確認はおこなって損はないでしょう。

ただし!

どんなに良い職人さんがいても、家を建てる主役はあなたです。
あなたが求める家を狂い無く作ってくれる人が良い職人さんであることをお忘れなく。
何でも人まかせにせず、自ら家づくりに参加することがとても大切なのです。

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